位置づけ: パッケージ全体の再点検で見つかった買収判断の過不足を補う追補。market-sizing.md のディールフレーム(¥100万シナリオ)と unit-economics.md の Kill Criteria を前提に、買い条件を3→6に拡張し、最大の盲点だった薬機法・景表法ガードを正本化する。
| # | 条件 | なぜ必須か | ディール上の手当て |
|---|---|---|---|
| 1 | DDクリーン(負債・在庫・MOQ・商標/処方IPの帰属) | 従来通り。安さは何かを隠すサイン | 表明保証+商標「TOANN」の移転を契約に明記 |
| 2 | 再生資本に上限(例: 〜数千万円) | 最大損失=バーン | 取締役会承認の投資上限と Kill Criteria 連動 |
| 3 | E1/E2 で LTV/CAC 改善の兆候 | 思想が売れる証明 | クロージング前 or 直後90日のマイルストーン |
| 4 | キーパーソンのリテンション ★新規 | ブランド最強の堀=N1原体験はブランド責任者個人に紐づく。離脱すれば「物語資産」「試作品の実体験ゲート(実感なければ商品化しない)」が同時に消える | 最低12-24ヶ月のリテンション(業務委託可)+本人の物語使用許諾+アーンアウトで利害一致 |
| 5 | 開発中パイプラインと OEM 契約の承継 ★新規 | スケール戦略は秋の界面活性剤フリーミルク(CEP-03攻略)とクレンズマスク(CEP-08旗艦)に依存。処方・開発中製品・OEM/MOQ 契約が売り手や OEM に残ると、買った瞬間に製品の未来がない | 譲渡対象に「開発中処方・仕掛品・OEM 契約上の地位」を明記。OEM と直接面談(製造難度・最低ロット・リードタイム) |
| 6 | Day-1 運営の確保(TSA) ★新規 | 受注管理(ecforce)・CS/コールセンター・3PL物流・品質/薬事担当は売り手側機能に依存している可能性が高い。くるみはマーケは強いがD2C バックオフィスの即日内製はできない | 移行支援契約(TSA、3-6ヶ月)+ D2C 特化コールセンター等の既存ベンダー契約の承継リスト |
構造の選択肢: ¥100万なら事業譲渡(資産買い)が基本(簿外債務を引き継がない)。株式譲渡は隠れ債務ごと買うため、この価格帯で選ぶ理由がない。BATNA=買わない場合も現行の運用支援は継続できる(撤退コストほぼゼロ)こと自体が交渉力。
ブランドの中核資産である N1 原体験(毎年2〜3月の皮膚科通い・ステロイド必須の肌が、落とし方を変えて改善) は、化粧品の広告でそのまま語ると薬機法違反リスクになる。化粧品が標榜できるのは効能効果56項目の範囲のみで、「皮膚疾患の改善・予防」「皮膚科通いがなくなる」は医薬品的効能の標榜にあたる。打ち消し表示(※個人の感想です)では免責されない。
| 文脈 | N1物語の扱い | 可否 |
|---|---|---|
| LP・広告・同梱販促物(誘引性あり=広告) | 皮膚科・ステロイド・症状改善の記述は使わない。「敏感な肌に長年悩んだ開発者が、“落とし方”から見直して生まれたブランド」=開発動機の水準に留める | 要書き換え |
| ブランドサイトの開発者インタビュー・PR記事 | 誘引性が認められれば広告扱い。同上の水準に丸める | 慎重 |
| 商談・社内・投資家向け資料 | 事実として記載可(広告でない) | 可 |