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オランジュベール 広告運用インハウス化のご検討資料

ご提出日
2026年4月30日
ご提出先
Brass様 経営・マーケティング部門
対象式場
オランジュベール(Orange Vert)

はじめに

このたびは「オランジュベールのGoogle/Meta広告運用を自社で内製化したい」とのお話をお聞かせいただき、ありがとうございます。

本資料は、ご検討にあたっての判断材料として、

を整理したものです。

進め方や弊社からの支援内容については、Brass様のご方針が固まった段階で改めてご提案申し上げます。本日はまず「自社で運用するとはどういうことか」をご一緒に確認させていただければと存じます。

1. インハウス化のメリット

#項目内容
1意思決定の速度媒体・LP・式場現場の三者間の往復ロスがなくなり、フェアの状況変化や現場の声を即座に広告へ反映できます
2データの自社資産化広告アカウント・カスタムオーディエンス・コンバージョンデータが Brass様の資産として蓄積されます
3現場知見の即時反映プランナーの1on1での声、成約者属性、現場の温度感が直接広告ターゲティングに活かせます
4組織としての運用力マーケティング部門に「実運用感覚」が蓄積され、戦略立案の解像度が上がります
5ブランド理解の運用反映オランジュベールならではの「開放感・ガーデン」訴求軸など、Brass様が一番理解されている価値を直接運用に落とせます
6コスト構造の透明化運用代行手数料の構造が見えやすくなります(人件費との相殺は規模次第)

2. インハウス化のデメリット

#項目内容影響度
1専門人材の確保コスト媒体運用経験者は月額¥600k〜¥1.0M、未経験者育成の場合は半年〜1年の助走期間が必要です
2規模の経済が効きにくい1式場単独規模では入札ツール・分析BI・素材制作費の按分が効きにくくなります
3媒体仕様変更への追従Meta Advantage+、Google P-MAX等のアップデートを単独でキャッチアップする負荷が発生します
4クリエイティブ制作の分散動画・静止画制作リソースが式場別に分散し、代理店の制作チームの集合知が活用しにくくなります
5計測整合性の社内対応GA4・媒体CV・CRM予約台帳の突合を社内で抱えていただく必要があります
6学習データボリュームMeta/Googleの機械学習最適化は週50CV以上が学習推奨水準。1式場規模では自動入札の最適化効率が落ちる可能性があります
7他16式場とのカニバリゼーションアカウント分離設計を誤ると、同じユーザーへの重複入札が発生し、結果としてCPAが悪化するリスクがあります
8ベンチマークの欠如他社・他案件で得られる相対比較やベストプラクティスが入りにくくなります
9属人化リスク担当者の異動・離職時にノウハウが断絶。引継ぎコストが代理店切替より大きくなるケースがあります

3. インハウス化した場合に発生する業務

オランジュベールの広告運用を Brass様内で運用される場合、担当者が引き継ぐことになる業務範囲です。

3.1 日次タスク(30〜60分目安)

毎営業日に実施が必要となる業務です。配信状況の監視と異常検知が中心です。

カテゴリ業務内容
配信監視配信状況・予算消化率の確認(Google一般・Google指名・Metaの媒体別)
異常検知CPA急騰・配信停止・媒体審査リジェクト・予算上限到達の早期検知と対応
入札調整自動入札運用でも、入札上限・下限のガードレールの微調整
クリエイティブ疲労チェックMeta広告のFrequency 2.0超は要警戒。入れ替え準備の判断
一次対応DM・コメント・お問い合わせの一次対応(誤情報訂正・承認系の即時対応)

3.2 週次タスク(3〜4時間目安)

週1回まとめて実施する業務です。広告のPDCAサイクルの中心になります。

カテゴリ業務内容
媒体別パフォーマンス比較CPA / CVR / ROAS / CV件数を媒体別・キャンペーン別に確認
クリエイティブPDCAA/Bテスト勝敗判定 → 負けクリエ停止 → 新規クリエ投入のサイクル
キーワード精査(Google)検索語句レポート確認、除外KWの追加、勝ちKWの増額
オーディエンス精査(Meta)類似拡張、除外オーディエンス更新、興味関心ターゲットの見直し
ファネル離脱分析LP流入 → fair_cv 離脱率の分析(GA4)
競合動向確認Meta広告ライブラリ・Google検索結果ページで競合式場の出稿動向を確認
式場現場との週次定例式場プランナーとの定例(フェア予約状況・成約見込み・現場フィードバックの反映)

3.3 月次タスク(1〜2日目安)

月1回まとめて実施する業務です。レポーティングと戦略レビューが中心になります。

カテゴリ業務内容
月次レポート作成経営層・式場マネージャー・現場担当 各レイヤー向けレポートの作成
予算リアロケーション媒体別パフォーマンスを踏まえた翌月予算の再配分
LP改善提案EFO・ファーストビュー・コピー・CTAの改善案を整理し、開発側へチケット化
計測整合性チェック媒体CV vs GA4 vs CRM予約台帳の3経路突合
戦略レビュー次月施策・新フェア対応・季節要因(ガーデン演出が映える時期等)の整理
学習進捗評価新規キャンペーン・新規ターゲットの試行結果評価、次月試行計画の策定

4. 1式場単独でインハウス化される場合に押さえておきたい論点

オランジュベール1式場のみでインハウス化される場合、構造的に以下の3点を事前に認識いただくとスムーズかと存じます。

4.1 学習データボリュームの問題

Meta / Google の機械学習最適化は 週50CV以上 が学習推奨水準とされています。1式場規模のCV件数では学習が回りきらず、自動入札の効率が落ちる可能性があります。

対応の方向性として、アカウント構造を「専用キャンペーン分離・アカウント統合」とし、他16式場の学習データを部分的に活用する設計が考えられます。

4.2 17式場全体とのカニバリゼーション

オランジュベールと他16式場のターゲット層は重複する部分があります。アカウント分離設計を誤ると、同じユーザーへの重複入札が発生し、結果として全体のCPA悪化につながるリスクがあります。

オーディエンス除外設計、配信エリアの整理、UTM体系の統一などを設計段階で握っていただく必要があります。

4.3 規模の経済が効きにくい

1式場単独規模では、専任人件費(月¥600k〜¥1.0M)+ ツール費(月¥50k前後)の固定コストが、広告予算規模に対して相対的に重くなります。

「コスト削減」を主目的とされる場合、1式場単独では成立しにくく、全17式場展開を見据えたロードマップ前提でインハウス化を進められるのが構造的には合理的です。

5. 次のステップに向けてご一緒に整理したい4つの論点

進め方を決める前に、Brass様内で以下の4点を整理いただくと、次のご提案がスムーズに行えます。

#論点選択肢の例
1インハウス化の目的コスト削減 / ノウハウ獲得 / 内製組織の立ち上げ / 17式場展開への試金石
2対象スコープオランジュベールのみフル内製化 / Google中心+Metaは委託継続 / 段階的移行
3担当体制既存マーケ担当の兼務 / 専任の新規採用 / チーム体制
4将来展望オランジュベール単独で完結 / 一定期間後に残16式場への横展開を判断

おわりに

インハウス化は、短期的なコスト削減よりも 「広告運用を社内の力に変えていく」中長期の組織投資 としての性質が強い取り組みです。Brass様のご判断にあたって、本資料が一助となれば幸いです。

ご方針が固まり次第、

を改めてご提案申し上げます。

ご不明点・ご質問がございましたら、お気軽にお申し付けください。